時は過ぎ行く 躊躇いもなく
なんかかったるいの。そういう気分の時ってあると思うんだ、人間だもの。そうは思わないかいベイビー。
何となくネットサーフして見る。Yahoo!を開いてみた。何々、ビートたけしが渡辺真理の結婚報告会見に乱入、「俺の青春を返せ」だって? 日和ったなあ、たけし。すっかり芸能界で尊敬される大御所の文化人なんだな。消化器持って講談社に討ち入りした時は凄えと思ったけど、人間誰しも歳を取るもんだ。みんなに求められて敵対者を黙らせる立場に立った気分はどうだい、北野さん?
「その男、凶暴につき」は面白かったけどなあ。まあ、どうでもいいんだけどね。今更。 そうそう、今日のトップ画像に描かれている女性にそっくりな人が職場にいるんだよね。ネットで拾った元画像を参考に先日イラストに起こしてそのままにしてあったんだけど、さっき廊下ですれ違って驚いた。 髪型から胸のラインにかけてそっくりだ。頭の奥底でこの人をモデルにして絵をまとめたのかな、なんて考えちゃったりして。 「お前の職場にはこんな爆乳のぽちゃさんがいるのか?羨ましい」と聞かれれば「いるよ、羨ましいだろ」と答えよう。 ブログに書いた事もあるよ、だからどうだって言われるとどうでもないけどね、別に。 サッカー日本代表がバーレーンと対峙して、岡ちゃんの進退がかかる。しかしどうだろう、何となく日本が負けて岡田監督が更迭されるのを心のどこかで期待していたりして。 さもしい心根だなあ、でも実の所期待している。学閥、社閥だけで良くもこう指導者人生歩めてこれたものだ。岡田に対してはどうしてもそういう目で見てしまう。そんな自分は嫌な男だなあと思うけど、別にだから反省しようとかそういう気持ちもわかない。 あー、近頃何に対してもそんな醒めた目で物事を見てしまう。何だろうな、心の更年期障害みたいなものかな。 アーランド・ウィリアムズって知ってるかい? もう26年も前の話だ。エア・フロリダっていう航空会社のボーイング737が厳冬のワシントンDC・ポトマック川の橋を掠めて墜落して、殆どの乗員乗客は川の中に沈んでそのまま死んだんだけど、アーランド氏を含む6名は重傷を負いながらも機体の亀裂から投げ出されて、氷結した川の中に首まで浸かって閉じ込められた。 20分経ってようやく救助のヘリコが来たんだけど、アーランド氏は自分に投げられた救助用の命綱を他の死にかけていた人に渡した。自分も死にそうなくせに。 何回アーランドに命綱を投げてもその度に他の乗客に譲っちゃうから、ヘリの隊員はその度に泣きながら現場に戻っていった。ようやく5名を救助して、アーランド氏の番になった時に隊員は絶望した。もう氏の姿はそこにはなかった。力尽きて川に沈んで、死んでしまったんだね。ヘリの隊員は「僕は神を見たのかも知れない」と言ったらしい。作り話臭いけど、本当の気持ちだろう。 アーランド氏だけじゃなくて、氷の中に沈みかける女性を救うために川に飛び込む二名の通行人もテレビカメラに映っていた。 自分だったら飛び込めるかと考えた。飛び込まないだろうなあ。 自分に差し出された命綱を隣人に譲れるだろうか。譲らないだろうなあ。 アメ公はファンキーなバカばっかりだと思っていると大間違いで-いや間違いではないんだけどそればっかりではなくて-「正義」という建前を本当の本当に発揮しなければならない状況、窮地で貫ける人間も何人もいるという事だ。 何でそんな話になったかって? さっき当時のニュース動画をYouTubeで見付けて、それこそ四半世紀ぶりに見た。 あの時は私はまだ蒼っちろい子供で、テレビを見て「こういう事が出来る男にならなければならない。誰かのために命を投げ出しても闘える男にならなければならない」と思ったんだなぁ、ガキの分際で。その時の感情を思い出した。 ああ、とりとめもないし目的もはっきりした目標もない日々が続く。 子供の時想像していたよりも、大人の人生は窮屈で息苦しい。良かったのはぽちゃさんを好きになって、幾人もの大切な子と巡り会えた事ぐらいかしら。さよならしちゃった子も多いけど、例え別れた子であれど、大切な人で有り続けるのだ。うん。 「俺はいざという時に命を懸けて戦える男になれるのだろうか」 うーん難しいね。しかしそういう立派な大人になりたいものだ。 エア・フロリダ90便が墜落した掛かった架かっている橋はそれまでアメリカ独立戦争で活躍した人物の名前が付いていたんだけど、「アーランド・D・ウィリアムズjr.メモリアルブリッジ」という名前に改称されたらしい。その勇気を見ていた人々が、敬意を表したんだね。ちゃんと闘った人間には、相応の名誉が与えられるという事だ。何十年も何百年も、ひょっとしたらもっともっと語り継がれるかも知れない。 そこまでは行かなくても、私も「あの人がいてよかったね」ぐらいは思われる人になれたらいいと思う。 とりとめのない人生が一瞬にして瓦解した時、輝く命の持ち主でいられたら幸いだ。 そんな男になれるのかな、なれたらいいなあと、中年のおっさんになった今も思い焦がれる私。 きちんと生きるのって、難しいねえ。
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