三億円には負けない
全く不景気な世の中である。仮初めの幸せが剥ぎ取られていく現代日本。自分だけが幸せならそれでいいという浅はかな欲望が露わになっていく。こういう苦しい時代は人間の素顔が出て来てしまいやすいものである。武士は食わねど高楊枝と言うが、ここで踏ん張って無理をしてでもダンディな紳士を貫くのがカッコイイ男の条件だ。
かわいい女性の条件はぽっちゃりしている事だが、男はそうはいかない。男は痩せていようが太っていようが所詮オスなので、そのままではかわいくも格好良くもない困った存在なのだ。男はぽちゃ女性のように、ただそこに存在するだけでも素晴らしいと言うわけにはいかないのである。 熱い情熱とクールな痩せ我慢を伴って、水面下で脚を必死で掻き続ける白鳥の如く常に前を向いて突き進んでいかねばならないのだ。
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